PowerAppsボタンに条件分岐を追加する方法を徹底解説するIf関数入門と具体例で学ぶボタンの挙動変更とよくある使い方集

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ボタンの基本的な使い方(OnSelect プロパティ)

PowerAppsのボタンは、ユーザーがクリックしたときに特定の処理を実行させるために使います。ボタンの動作は「OnSelect」プロパティに設定した数式で決まります。たとえば、Navigate(Screen2) と書けば画面遷移、Notify("完了しました") と書けば通知が表示されます。このように、OnSelectはPowerAppsアプリの動作をコントロールする重要なプロパティです。

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If関数の構文と基本ルール

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条件分岐を行う場合はIf関数を使います。If関数は「もし~ならば~する、そうでなければ~する」というルールを記述できる便利な関数です。PowerAppsでは数式でアプリの動作を制御するため、このIf関数を理解することが条件分岐の第一歩です。

If(条件, 処理1, 処理2) の構成

If関数の基本的な構成は次の通りです。

If(条件, 処理1, 処理2)

条件が「真」であれば処理1が実行され、「偽」であれば処理2が実行されます。処理2を省略すると「偽」の場合は何も実行されません。これを押さえるだけで、簡単な条件分岐を実装できます。

ボタンに条件をつけて挙動を変える例

PowerAppsでは、ボタンに条件を設定することで動作を切り替えることができます。たとえば、入力フォームの値が正しい場合のみ画面遷移させたり、ユーザーによって操作できるかを分岐させるといった活用が可能です。

例1:入力内容に応じて画面遷移

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テキスト入力に「1234」と入力された場合だけ次の画面に進ませる例を紹介します。

If(TextInput1.Text="1234", Navigate(Screen2), Notify("入力内容が正しくありません"))

正しい場合は画面遷移、間違っている場合はエラーメッセージを表示するシンプルな条件分岐です。

例2:特定ユーザーだけ操作可にする

ユーザー名やメールアドレスによってボタン操作を制限することもできます。

方法①
If(User().Email="test@example.com", Navigate(Screen2), Notify("権限がありません"))

方法② Office365ライセンスがある場合推奨
If(Office365ユーザー.MyProfileV2().mail="test@example.com", Navigate(Screen2), Notify("権限がありません"));

これにより、特定のユーザーだけが操作可能となり、アクセス制御を実現できます。

方法②の場合は先にデータソースを連結する必要があります。

他の関数(Switch、IsBlankなど)との組み合わせ

If関数は単体でも便利ですが、他の関数と組み合わせることでさらに柔軟な条件分岐が可能です。

  • IsBlank:入力が空欄かどうかを判定できます。

  If(IsBlank(TextInput1.Text),
   Notify(“入力が必須です”),
   Navigate(Screen2)
  )

  • Switch:複数条件の分岐に便利です。

 Switch(
  TextInput1.Text,
  ”A”, Navigate(ScreenA),
  ”B”, Navigate(ScreenB),
  ”C”, Navigate(ScreenC),
  Notify(“入力値が無効です”)
 )

例として、入力が空の場合はエラーを出し、特定の値なら画面遷移するなどの処理を簡潔に記述できます。

まとめと次回予告

PowerAppsのボタンにIf関数を使うことで、アプリの動作を柔軟に制御できるようになります。入力値による画面遷移、ユーザーごとの権限制御、他の関数との組み合わせによる複雑な条件分岐など、実用的な使い方が可能です。

次回は「PowerAppsのIf関数を徹底解説|よくある条件分岐の書き方集」と題して、さらに多くの実用例を紹介していきます。

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